| イスラムは悪だと考えてはいけない (2001年9月21日投稿) 吉田芳信
初めに、今回のテロ事件で亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。さて今回米国発の情報が余りにも多い為に、イスラム原理主義の方が”旗色が悪い”と感じており、ろくにものを考えずに”イスラムは悪だ”と考えず、フェアに見て欲しいと思う一人である。
今回の事件では、タリバンには何の得も無い。今日の一部新聞報道でもあったが、パキスタン経由の援助が無ければ何百万人もの”罪無き人々”が飢えてしまう。それでもタリバンのビンラディン氏への態度は、「出て行くのは止めないが、留まる限り匿う」と言う姿勢である。
単純に天秤に掛けても「割の合う話」では無い。米国からは叩かれ命の危険すら有り、自国民が飢えるのに何故?と思ってしまう。
そのビンラディンは二度も「首謀者は私ではないしタリバンからその様な行為を止められている」と言っているのにも拘わらず、彼とタリバンに弁明の機会を与えない事の方が”フェア”では無い。
本来”フェア”である事を重んじるのは米国では無いのか?想像力を働かせてみよう、ひょっとしたらラディン氏の下部組織が彼に誉めて貰いたいが為に、独自に行ったオペレーションだったらどうだろう。
彼はその報告を受けた時”困った”と思っても、これ程の人物なら”自分の部下が勝手にやりました”等とは口が裂けても言わないだろう。
今必要なのは、冷静に分析する事と想像力を働かせる事だ。そして両者の”言い分”を聞く機会を作る事で・る。パキスタンで米国とタリバン・ラディン氏、仲介役としてスウェーデン辺りともう1〜2ヶ国が立ち会えば良い。
米国側からすれば、戦争は何時でもできる。主導権は米国が握っているのだから。”ブッシュの陰謀”では無く、単なる”無差別テロ”ならば、なおさら攻撃の正当性を高める為にも公での会談をすべきだ。
米国のディスインフォメーション工作で、湾岸戦争の時の様に我が国が”踊らされる”のだけは勘弁願いたい。
我が国は湾岸戦争当時、場当たり的で後手に回った対応で、130億ドルも拠出したにも拘わらず蔑まれた。今回は早くから米国を支持し、後方支援を表明した。
テロは憎むべきだが、ビンラディン氏が犯人であるか否か正式な証拠を米国が出していないのに、これに協力するのは”拙速”でしかない。
米国からの情報を精査・検討もせず、彼らに協力するのであれば、我が国は独立国家としての”名誉”も”尊厳”も無い事になる。それらを鵜呑みにせず、独自の情報を集める為の努力を怠ってきた結果と言えばそれまでだが。
今必要なのは”憎しみの連鎖”を断ち切る為にも、冷静な判断と熟慮を、米国政府・日本国政府に求めたい。
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