同時多発テロに関連して

 外国と日本のメディアのギャップ(2001年9月27日JMM投稿)

 匿名希望

9月11日そしてその後の動きはテレビ、ネット、こちらの新聞でフォローしています。日本の、そして世界中に住む同胞日本人のリアクション、日本人各界専門家のアナライズが届けられるサイトの数はそんなに多くないように思います。その意味でjmmメールマガジンは貴重です。

こちらのフランスから見えてくるもの、聞こえてくるものと、アメリカで起きていること、そして日本のメディアから語られていることの間のギャップの大きさに今更ながら驚いています。気がついた点を簡単に書き出して見ます。(こちらのメディアからの情報もまた、地理政治的に限定されたものです。ですからそれが正しいか、正しくないかは簡単には言い切れない。)

1.アフガン戦争当時のアメリカの反ロシア政策について、CNNをはじめとしたアメリカメディアは寡黙です。

仏国の一部のジャーナリスムが当初書いていたように、ビンラディンはアメリカ CIAの作り出したモンスターである、という説は行き過ぎであるにしろ、アルカイアのテロリスト訓練基地がアメリカの作ったもの、またビンラディンを含む当時の反ロシア勢力にCIAを通じてアメリカが資金援助をしていたことは事実のようです。 アフガニスタン戦争については、ほとんど何も知らなかった私ですが、その当時の事情を分かっていないと、ビンラデンの行動も単なる《狂人の行動》で終わってしまう。

2.イスラム経の理解。あるいは宗教全体に対する日本メディアの理解欠如。

3.パレスチナ問題が解決しない限り、イスラム圏の怒りは収まらないのだ、ということ。イスラエル建国時の暴力性について知ること。

4.WTCに象徴されていたアメリカの反映は、世界中の資金の集中の結果であり、そのごく一部は難民援助の形で多少は低開発国に還元されたにしろ、それらの国のインフラ構築には繋がらなかった。世界銀行の貸し出すドルがその国の指導者層のメルセデスだの、武器購入に使われることも多いと聞く…

 11日のWTCのイメージの暴力性には、そして実際に行使された暴力は世界中の人々を言いようのない怒りと悲しみの中にストンと閉じ込めてしまった。ただ、単純な二元論では何も見えてはこないし、この世界中には大体テレビもインターネットも見たことがないような人々もたくさんいれば、受けられる教育は軍事教育のみという子供もいるのだということです。 しかしすべては繋がっている。

アンゴラやアルジェリアで続く war はテレビカメラから遠く続いています。今月の初め南仏の郊外に住む若いアラブ系フランス人は東欧から密輸入されたロケット弾で警察署を攻撃し、こちらのエリート部隊に射殺されました。ロケット弾はドラッグと武器を扱うマフィアを介して3000フランぐらいで簡単に買えるようです。

アフガン国内でタリバン抵抗活動を続けているフェミニスト達のことも、休暇先でよく見かけるUSマリーンのでかいけれど、極度に礼儀正しい子供達:兵士達のことも…

 この間息子と見に行ったファイナルファンタジーのことや、二ールヤングの歌った《イマジン》のことも考えます。

エコロジー問題も含め、各人の思いとはまた別なところで、世界は《運命的》に繋がっています。