| 緊急レポートに関する意見 (2001年9月19日投稿) 旭岡勝義 (株)社会インフラ研究センター
今回の国際的なテロについては、米国の「本土」しかも中枢部分が狙われ、一部が確実に破壊されたことの衝撃もさることながら、こうした無差別のテロがある意味では堂々と成功したこと、そして破壊異常に米国の転換点になるかも知れないという意味で、衝撃的な事件であると思います。また米国に迅速な対応や怒りや悲しみがTVを通して伝えられ、緊急対応の行動が極めて臨場感を持って受け止められます。
連日日本でも報道され、
1.テロの非道さと米国の悲しみ
2.米国中枢部の迅速な対応と反応
3.証券取引所の再開と株価下落の臨場感
等緊迫感とともに臨場感を持って見ています。これに対する日本の報道とTVの劣悪性も。
1.お涙頂戴的な番組の報道
2.根本的な課題の追求から離れた解説と意見
3.日本政府のあたふたとした対応と見通しのなさ
何よりも
4.日本人(しかも日本からの駐在者のみ)の行方不明の報道は、
各国のTV等が世界の各国の行方不明者を報道していたことに対して
そのグローバルさのなさまた現地採用の日本人については一切報道しない
企業とマスコミの劣悪さにあきれるばかりです。
今回のテロに対する米国の報道で気になりますのは
1.こうしたテロが引き起こされる背景や米国の世界指導の課題等
の検討ではあまりにも冷静さを 欠いているのではないか。
2.確かに米国人がしかも民間人が数多く殺傷されたことの怒りは理解
できるが、では米国はかって広島長崎の原爆でこの数倍に悲惨さを
知っているのでしょうか。沖縄の艦砲射撃と火炎放射器の悲惨さを
知っているのでしょうか。ベトナムでの焦土作戦の悲惨さを知っているのでしょうか。
湾岸戦争での民間への爆撃を承認するのでしょうか。また国際的な戦争の
幾つかは米国の謀略もあったことをまったく知らないのでしょうか。
米国の身勝手さで迷惑している人民を知っているのでしょうか。
どうも米国は自分の国及び国民は大切だが他の国は幾つかの理由で
仕方がないというのでしょうか。
確かに米国は責任もあり、自ら解決の力を持つ国民で立派とは思いますが、
こうした点での本当の議論が少ないような気がします。
3.米国は今回の事件で「国際社会」対「テロ」という位置付けで
地域紛争やテロが21世紀の新しい戦争として位置付けましたが、
中東の紛争を含めて長期的には、国家紛争がこうした地域紛争や
テロ集団の組織的なゲリラ活動に変化していくのでしょう。
4.中国は中国系のTV報道では、アフガニスタン攻撃が中国内の
イスラム少数民族の反発があるので、米国は国連で検討するという
順序を要求したとのことです。
国連の場を活用する案も大きな手ではないでしょうか。
5.かってついでに言わせてもらえば、何故米国は報復でなく、援助の
道を選択しないのでしょうか。キリスト教国であれば、幸福ではなく
貧しいアフガンに4兆円の軍事費を貧民支援で投じないのでしょうか。
報復ではイスラム教とまったく変わらないのではないですか。
報復は報復を生みます。この果てしない戦いの後で、人はいつしか
報復のない世界の知恵を得るのでしょうが、其れまでの長い時間が
また続くのでしょうか。
6.今回は一時的な報復攻撃で、矛を収め、一体世界の何が今必要なのか
国連の場で真摯に聞くことが出来ないのでしょうか。
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