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北朝鮮との国交正常化は日本にとってどのような意味を持つか(2002年9月26日転載)
愛知和男
北朝鮮と国交を正常化しても日本には何のメリットもないではないか むしろマイナ
スの面ばかりあるのではないか という議論はよく聞かれる。 そのとうりとういう面も多いのは事実である。確かに経済的には日本の負担が増える
ことはあっても日本にとってのメリットは当面考えられない。 確かに安全保障の面では 国交が正常化すれば国と国との正式な関係になるので 拉
致問題のような国権を侵害するような事件を北朝鮮は起こし難くなるという点やミサ
イル攻撃の可能性を減らす意味などで多少のメリットはあるだろうが 経済的負担増
加と合算してもマイナスが大きく残るというのがこれらの議論の中心だと思う。
このような議論にも一理あるのは当然であるが わたくしはそれでもなお 北朝鮮と
国交を正常化することは日本にとって大いに有意義だの思っている。 北朝鮮との国交正常化は日本の国際貢献という視点から判断されるべき案件だと思う
からである。日本が北朝鮮と国交を正常化したとすればその国際政治に与えるインパ
クトは極めて大きいと言えよう。北朝鮮を国際社会に参加させることを大きく促進さ
せるだろうし 朝鮮半島の統一という歴史的課題を促進する上で大きな意味を持つだ
ろうし 中国 韓国 ロシアなど北朝鮮を取り巻く諸国に少なからず影響を及ぼすだ
ろうし 更にアメリカに対しても日本の存在を少なからず認識させることになり ア
メリカも日本を無視してアジア外交を進めることはできなくなることが予想されるな
ど 国際政治面でのメリットは大きいと思われる。これらは経済的な負担の分を差し
引いても十分日本にとって意味のあることだと思う。いよいよ日本は経済のことばか
り考える国から国際政治に目を向けるようになったかと日本のイメージチェンジに大
きく寄与することになるだろう。 確かに国民の負担は少なくないだろうが国際社会でしかるべき役割をはたすにはコス
トがかかるものなのである。 ただし正常化交渉を進めるに際しては 日本の国際社会でのプレゼンスを向上させる
絶好のチャンスであるこの機会を無駄にしないように十分配慮しながら交渉には細心
の注意を払いながら進めるべきであることは言うまでもない。
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