日本の危機管理システムについて

平山 誠 (2001年9月17日投稿)

昨今、日本の危機管理システムについて、アメリカの同時多発テロを発端に議論されていますが、私としては日本の危機管理システムは、一人歩きできるようなモノではないと考えています。

 例としては

 1.先の明石の花火大会事故の折の当事者間での責任問題
 2.狂牛病発生疑惑での自治体・官庁・業者の問題意識
 3.池田小学校での児童殺傷事件以後の学校などの対応策
 4.ワールドカップでの対フーリガン施策の問題
 5.企業経営でも責任をとらない経営陣の意識

 等など枚挙に暇はありませんが、これら危機管理をマネージメントする能力において、日本は以下のような問題を抱えていると思います。

 A.リスクとダメージを混在して考える思考体質
 B.リスクをリスクとして考えない、気風
 C.ダメージを受けた際の対処能力の欠如
 D.明治以来続く、官僚の「お上思想」の定着

 4つのポイントが掲げられますが、1番の問題は、先の同時テロ事件の報道でもあるように、いずれのマスコミも「危機」「不安」を述べた論調ばかりであったことからも証明されます。

 特に、ポイントAであげた、リスクとダメージの区分ができずに「不安」「パニック」が先行することは、いかに日本が純粋培養的で「対外施策」「国内施策」ともに場当たり的に推移し、今ここに至って問題が「小手先」で解消できない次元にまで膨らみ切ってから騒いでいる、状況がこれをよく表現しているといえます。 わが国の危機管理は、リスク&ダメージコントロールではなく、問題先送型の典型であると私は考えています。

 


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